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どんぐり教室「やまぼうし」の方針

どんぐり倶楽部に対するモヤモヤで、どんぐり倶楽部と私は、どんぐり理論に対する見方なり立ち位置なりが少し違う、という話をしました。

でも、これ、悪いこととは思っていません。今は。

実は、糸山先生は、何事も断定して決めてかかっているようにみえるかもしれませんが(えっ?私が思っているだけ?)、実はどんぐり教室の運営に関してはかなり寛容です。

先生の個性もあるので、いろいろあっていい、

というお考えのようです。

この辺りは

ひとりひとり違っていい、ただし人間になってから

(まっとうな人間に育つまでは、なんでもありではない)

という、幼児や子どもの教育に対するポリシーにそっていると思います。

その結果

「え~?ここの教室ってものすごく中学受験色いっぱいだよ?
どんぐりの基本方針とずれてない?」

と、こちらが勝手に心配になるようなところがどんぐり問題を使っていたりもします。

考えさせる良問ですから。

でも、真面目にかっちり問題を解く、という事だけに特化してしまうと

どんぐり問題の本来持っている深い良さ、まで届かないのではないかな、と思ったりもします。

で、うちの教室はというと

それぞれの子どもが持っている興味や関心、物事への関わり方などを活かしつつ

問題を解ききって、答えにたどり着く

という点もそれなりに重視して取り組んでいます。

もちろん、

答えが出ることにこだわらず、考える事自体を楽しめている子

については、こちらも答えにたどり着くことは重視しません。

また、ある程度サポートしても、今はまだ難しすぎるのかも?

という様子が見えるときは、いったんその問題は寝かせて数カ月後に再チャレンジするよう促します。

本来的には、絵を描いて考えている時間自体が大切で、答えはあくまでおまけです。

ではなぜ「答えが出る」ことをそれなりに重視するのか?といえば

子どもや保護者が答えが出ることにこだわっている場合

答えが出ない問題が続く状態で、どんぐりを継続するのが難しい、からです。

ここで、どんぐりの本流からいくと、その意識改革をしないと意味がないから、保護者が我と我が身を振り返って環境設定、となります。

それが王道というか、望ましい姿かもしれないのですが、これを徹底すると、どんぐりできる家庭はごくごく少数になってしまいます。

こういった価値観の転換というのは一朝一夕には進みません。

基本的に保護者の考えや習慣というのは、それなりの歴史を持って確立しているものなので、もともとどんぐり理論に近いものを持っていたり、よっぽどの衝撃を受けないと、そもそも違うと思う、とか、理想かもしれないけどできない、となって終わってしまいがちです。

それが残念なのです。

また、ほとんどの子どもたちは、学校に通っているわけです。

学校という”答えが出ること”を大切にしている環境に毎日通う中で、どうしても「答えを出したい」という気持ちは強くなっていきます。

また、答えを出したいという気持ち自体は「とにかく早く」という意識さえ持たなければ、プラスになりこそすれマイナスとなるものではありません。

そもそも「答えを出したい」という気持ちがさらさらなければ、考えるわけないんです。

そういう子もたまにいます。

問題に出てくるキャラクターや場面をどんどん膨らませてお絵かきに没頭するのみで、算数部分はなかなか手をつけない。

年長~低学年くらいはそれでもいいんですけど。

でも、なぜ算数問題なのか?といえば、理論的思考力も育てたいからなわけで、学年がどれだけあがってもお絵描き部分しか楽しめないのは、これも受験塾とは別方向でもったいない状態です。

まぁ、そんなわけで、

お絵描き部分は大切にしつつ

答えも出したいんだね?

出したいならどうすればいいかな?

という姿勢で、その子の必要に応じてサポートをしています。


2016年度クラス

どんぐり教室を始めてもうすぐ丸4年です。

ずっと安定して楽しく考えられている子、

こちらがびっくりするほど成長してテストの結果としても出ている子、

入塾当初と比べると見違えるように絵図で考えられるようになったけれど、学校の成績にはつながりきらない子

など様々ですが、イメージを使って考える力はどの子も持っているし、続ければ伸びるのだなという事は実感しています。

一方で、私自身がどんぐり倶楽部のあり方に疑問を感じる点もあり、自分の中の葛藤を消化しきれなかったため、ブログの更新はできないでいました。

その辺りのモヤモヤはおいおい記事にしていくとして、これからは気持ちも新たに「どんぐり方式で学ぶ」という事をもっと広く伝えていくことにしました。

教室では、良い部分は残しつつ、よりよい学びの場になるよう、新たなチャレンジもしていきます。

1)就学準備クラス
幼稚園、保育園の年長さん対象のクラスを、今年も募集します。
年長スタートは、やはり良いです。

就学前に始めると、最初から抵抗のない子はもちろんの事、始めは絵を描くのが嫌だったり、考えるのが嫌だった子でも、楽しく考えられるようになりやすいです。知らない言葉に出会った時にどうするのか?という事も一緒に学んでいけますし、始めるには一番良い時期だと思います。

もちろん、環境設定が悪くなければいつ始めてもOKですし、環境設定が万全ならどんぐり問題がなくても何の問題もない、というのが私の考えですが、環境になんらかの課題がある事も多い現代、このクラスは積極的に推していきます。

2)どんぐり式算数クラス(新規開講)
学校の授業がわかならい事で自信を喪失し、どんぐり問題を楽しめない子向けに、学校の勉強をどんぐり式学習で学びなおすクラスを新しく開きます。

今までは、学校の勉強での疑問点がある時は、どんぐりレッスンの時に質問を受け、解説していました。この方法の場合、算数に苦手意識が強い子の場合、どんぐり問題の取り組みも疑問点の理解も中途半端になってしまいがちです。「とにかく算数が苦手」「難しい問題なんていいから、学校の算数をわかるようになりたい」という気持ちが強い場合、まずはこちらのクラスで「絵で考えるとはどういうことか?」を一緒に学んでみてはいかがでしょう?

3)レッスン時間と料金の変更
レッスン時間を45分に変更します。
教室に来て少しお喋りしたり遊んだりして落ち着いてから問題へ移れるよう、小学生には長めの1時間としていたのですが、すぐ問題にとりかかる子がほとんどでした。そのため最後のほうは、問題が終わって遊んでいたり、問題に取り組んではいるものの集中力が途切れ気味、だったり。。。

実は「問題が終わっている」については、想定内だったのですが、あえて長めの時間設定としていたのは、どんぐり問題が終わってからの遊びの時間を膨らませる事も目指していたからです。特に低学年は、1~2問を30~45分かけてじっくり取り組む事とあわせて、頭を使いつつ楽しく遊ぶという事もよりよい学びとなるとの考えから、どんぐり問題が終わった後、みんなでモノを作ったり実験をしたりという取り組みを行っていました。実際、最後の遊びがある事でとても上手くまわるクラスもあったので、続けたい気持ちもあったのですが、子どもたちは各々問題に取り組む時間も集中度も違うので、メンバーの組み合わせによってはなかなか難しい、というのが実情です。教室にはどんぐり問題に取り組みにくる、という意識づけをより明確にしたいと思います。

どんぐりレッスンの核となる部分は変わらないのですが、時間変更に伴い料金も若干下げて通いやすいお値段としました。

以上が、2016年度の新方針です。
レッスンの詳細については、別記事で投稿します。


めっちゃ難しくて、めっちゃおもしろい!

「めっちゃ難しくて、めっちゃおもしろかった!」

どんぐり問題をといていたある子の台詞です。

最初、問題を読んだ時は、どう解いたらいいか???だったのが

ひとつずつ絵を描いていって、考えたら(絵をつけくわえたら)解けた。

しかもすっきりと=心から納得して。

付け加えると、「???」の状態で、絵を描いている間もずっと楽しそうでした。

どんぐり当初は、一目で式が浮かばない問題だと泣いたり怒ったりしていたのが嘘のようです。

分からないことと取り組んで、自分の力を使ってときほぐせたのですよね。

こういう時、子どもは本当によい顔をします(多分、大人も)。

そして、勉強って本来、そういうものだと思うのです。

知識を詰め込むだけ詰め込んで、一問一答マシーンを作っても、コンピューターには勝てません。

※ 知識をつけることについて、全否定しているわけではありませんよ。でも長くなるので、その件はまた。。。

子どもたちには、考える手立てを身につけてほしいですよね。

そういう意味で、どんぐり問題は本当に良いです。

全ての子どもにどんぐり問題が必須とは思っていませんが、単純計算問題やパターン暗記問題を反復したり、先取りしたりするくらいなら、どんぐり問題とじっくり取り組むほうが確実に子どもは伸びる!というのは、確信できました。

もちろん、私自身が全ての問題をといて、これはいいだろう、と思ったから教室で取り入れることにしたのですが、実際に子どもたちが問題に取り組む様子や、成長する様子を見てわかったことがたくさんあります。

予想以上に効果的というか…

子どもってほんとにすごい。

どんぐり問題は、そういった子どもの力をうまく引き出してくれるのですね。


科学実験~声で踊る塩~

夏休みにした科学実験。

DSCN3513

ちょっと分かりにくいですが、ボウルにはった黒いポリ袋の上で塩が模様を描いている写真です。

最初、塩は均等に撒いておいて、ポリ袋に向かって「あ~」と大きい声を出すと、、塩がはねて模様ができます。

声帯が震えてできた声が

右矢印空気を振動させながら伝わり

右矢印ポリ袋の膜を震わせ

右矢印そこに載っている塩が踊る

というしくみで

この模様は「クラドニ図形」というそうです。

が、やまぼうしの実験は、「不思議を楽しむ」のが主な目的なので、そういう説明はしません。

「よく分からんけど、おっきい声出したら、塩が動いて模様ができた目

「この模様、富士山みたいだビックリマーク

「あ~、おもしろかった」

でよいのです。

学校の授業で科学的な話を聞いた時に、「あ~、あれかビックリマーク」と、思い当たる体験が多いほど、理科の授業は楽しいし簡単になります。

庭で水を撒いて虹を見つけたり、お風呂でいろんなものを浮かべたり、日々の生活でも科学的な不思議にはたくさん出会えます。

その延長線上にある活動なので、用語やしくみを覚えることは重視しません。

もちろん、子どもが興味を持って理由を知りたがる場合は、図鑑で調べたり、簡単な説明をしたりしてもよいのですが、低学年の子どもの場合、知識を得たいというよりは、

「不思議なこと、おもしろいことを見てみたい音譜

という気持ちがほとんどなので、「おもしろかった」で終わることのほうが多い気がします。

「理科はあんまり好きじゃないし詳しくないの」という方も、子どもと気軽に遊んでみてくださいね。

意外と大人がはまるかも?

そうそう、実験する時に、もうひとつ大切にしているのは「工夫すること」です。

本に書いてある簡単そうな実験でも、やってみると案外スムーズにいかないこともあります。

そういう時に、「こうしたらどう?」ということを考えて試してみるのが、実験の醍醐味だと思うのですが、結果を求める現代っ子は、うまくいかない⇒失敗だ、とすぐ投げてしまいがちなので、最初は大人が少しフォローしてあげてくださいね。

だんだん、勝手に工夫してチャレンジするようになっていきます。


ピタゴラ装置を作ろう

今日から新学期ですね。

夏休みの間は、なかなかブログを書く時間もとれず、随分ご無沙汰してしまいました。

夏休み中、小学生のレッスンでは、お楽しみ企画もいくつか行ないました。

写真はピタゴラ装置を作った時のものです。

DSCN3489

この日は、どんぐり問題をたくさん解きたい子もひとつだけで終えてもらって、ピタゴラ装置を制作しました。

ピタゴラスイッチは見ているだけでもおもしろいのですが、実際に作ってみると、楽しいうえにとてもよい思考練習になります。

最初は、シンプルなもの、から始めるのがオススメです。

写真は、ローラーコースターから落としたビー玉が、まっすぐな通路を通って、最後に積み木を一枚倒し、その先にあるトイレットペーパーの芯を倒す、というもの。

こんな単純な作りでも、実際にビー玉を転がしてみると、通路が崩れたり、勢いが足りずに最後の芯が倒れなかったり、と、思うように動かすのは難しいものです。

それをひとつずつ、ああでもないこうでもない、と修正して、最後に成功した時の達成感は格別です。

こういう遊びを楽しむポイントは、大人が細かく指示を出すのではなく、

子どものアイデアを取り入れて、どんどんいろいろ試してみることです。

すると

「大きいビー玉だと倒れるかも?」

「もっと高いところから落とせば強く転がるかも?」

など、子どもも自分の生活体験からの思いつきをいろいろと出してくれます。

たとえ、見当違いの思いつきでも、やる前に大人が止めるのではなく

「おもしろそうだから、やってみよう」とトライしてみて、うまくいかないことを確認したうえで、更なるアイデアを出すほうが、ずっと楽しいし、身になります。

家にある積み木やブロックなどを組み合わせてもよいですし(木がからむとビー玉が転がった時に、気持ちの良い音がします)、何もなければ空き箱や厚紙を組み合わせるだけでも、いろいろとおもしろいコースが作れますよ。