作成者別アーカイブ: やまぼうし石川

文章題がわからない、という現象にどう対処するのか?

どんぐり倶楽部とは関係のない塾講師経験者の話に、どんぐり理論と共通する話題が出ていたので紹介します。

「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話

テストだけでなく、人生全般において、読解力は非常に大切です。

が、その読解力がまったくついていない、ということがよくあります。

で、この方も「問題は解かなくていいから、とにかく問題文に書いてあることを絵に描いてみて」ということをされています。

どんぐり式と非常に似ていますね。

文章の意味がとれない、という問題の原因はいろいろあって難しいところですが

対策としては

その文章を絵にする練習

が有効です。

お試しください。

注)上記記事では読書が一番といった記述がありますが、ここは注意が必要なところです。
本をたくさん読んでいても読解が得意とは限りません。
楽しく読む経験は大切ですが、読書さえすれば読解は得意になる、という考え方も危険だったりします。


どんぐり倶楽部の環境設定理論は正しいの?

保護者が環境設定に賛同できない パターン2の続きです。

「で、結局、どんぐり倶楽部の環境設定理論は正しいの?」
というのが、みなさん気になるところだと思います。

それに対する私の考えは

傾向としては正しいので、多くの大人に知ってほしい

と同時に

「こうしたらこうなる」という絶対的な指標として妄信はしないでほしい

というものです。

傾向として正しいというのは

ヒトは
・じっくり味わって体験する時間が短いと、感情や思考力が育ちにくい

・意味のわからない事をさせられ続けると、精神を痛める傾向にある

・やりたくない事を強制され続けると、精神を痛める傾向にある

・管理されすぎると、受け身になりやすい

・速さを求められると、考えなくなる傾向にある

・単純な繰り返しばかりしていると、考えなくなる傾向にある

・「唯一の正解」があると感じる時間が長いほど、考えなくなる傾向にある

・受け身な時間が長いほど、考えなくなる傾向にある

といったことです。

思考力に関していえば、そのヒトがバカだから考えない、のではありません。

むしろ賢くて素直だから、環境に適応した結果、「考えない」で「覚える」ことが最善だと、無意識にしろ判断しているのです。目標が学歴の取得だけなら、記憶力の特別良い人の場合、この判断はある意味正解です。が、丸暗記が得意でない人の場合、受験のためだけとしても間違った判断です。一生涯という視点でみれば、記憶力の良し悪しに関わらず、賢明な判断とは限りません。

だから、

子どもに「速く、正確に」を求めるのは危険です。

計算ドリル、漢字ドリルなどの、徹底反復は危険です。

習い事などが多く自由時間が少ないのは危険です。

ゲームやテレビ漬けの生活は危険です。

子どもが、良くない態度をとるな、とか、なんだか「考えない習慣」を身につけているな、と感じるなら、子どもに原因を求めるのではなく、環境を整えようとしてほしいと思います。特に、一般的に良いとされている「学習」や「習得」が、マイナスの影響を及ぼしている可能性は、真剣に検討してください。

通常考えられているよりも、子どもはいろんな刺激に敏感だし、大人が「それくらい」と感じる内容や量でも、大きな影響を受ける子は多いです。

とはいえ

「危険」というのは、少しでもやったら、すべての子どもがダメになるといった単純なコトでもないわけです。モノゴトに対する適性、適量、適量を超えた場合の耐性には個人差があります。

ですから、絶対的な指標とは思わず、目の前のその子にとって、どういう状態が良いのか?という目でみてください。

・お友達の○○君は平気だから、うちの子も大丈夫だろう

・上の子には良かったから、下の子にもあっているだろう

・世界で活躍している○○さんが、子どもの時にやっていたことだから良いに違いない

という判断はまったくあてになりません。

また、

・うちの子は△△でこんなに悪影響を受けたのだから、もっとやってる子どもはダメにされているに違いない

といった決めつけもしないでほしいと思っています。


保護者が環境設定に賛同できない パターン2

保護者が環境設定に賛同できない パターン1の続きです。

「どんぐり理論は間違っている」という場合。

どんぐり理論のすべてが間違っていると考えるなら、どんぐりには関わらないはずなので、何かしら良い点を見つけていることと思います。

おそらく、

信じられない部分はあるにしても、どんぐりの言うように

「自分で考えるようになってほしい」のではないでしょうか。

どんぐりは「自分で考えるようになる」ためには良い問題と感じているのではないでしょうか。

であれば

・解き方を教えない

・叱らない

の2点を確実に守ったうえで、取組まれるとよいと思います。

続きます


保護者が環境設定に賛同できない パターン1

どんぐり倶楽部の環境設定とは?
どんぐり倶楽部の環境設定ってどうなの?
のつづきです。

どんぐり式学習ではなくパターン暗記&反復学習を選ぶのは
保護者が環境設定に賛同できないから、という場合
ざっくりわけると2つの理由があるように感じます。

1)無理
理想かもしれないけど、うちは無理だわ、という場合。どんぐりは厳しい、ともいう。
どんぐり倶楽部がいう賢さは求めないということも多い。

2)間違っている
学習や習い事を制限するのは子どものためにならないと考える。どんぐりは甘い、という。

同じものなのに、正反対の批判があるのが興味深いところです。

さて、賛同できないからやらない、と決めている方は、このブログを読まないと思うので
賛同できないとは思いつつ、どんぐり式学習が気になるという方に、この記事は書いています。

まずは、1)無理 のほうから。
「どんぐりの環境設定なんてやってらんないし、
うちは算数の基本問題だけできればいいから暗記と反復で」
となってしまうのは残念です。

環境設定が万全でなくても
絵図を描いてゆっくり考える方法をとる方がいいと思うのです。
どんぐり式ではなく、絵図方式、と考えてもらってもいいです。

環境設定なくしてはどんぐり式ではなく
どんぐり倶楽部のいう最高の状態にはならないとしても、
(最高の状態もモヤモヤワードなんですが、またの機会に)
大それたことは目指していません、普通でいいですという家庭でも
同じような問題が並んだプリントを繰り返す練習じゃなくて
実感して絵図を描いてわかる練習のほうがよくないでしょうか。

環境は一切変えずに、問題を与えておけば、
今まで勉強を嫌がっていた子どもが楽しく考え出す
というのはそれこそ無理ですが、
絵にするってどういうことか
お手本を見せて、一緒に描いて、一人で描けるように
という風に、少しずつ力をつけていくことは
ひたすら計算練習をするよりも、意味のあることだと思います。
基本問題だって、そのほうが忘れずにできる力がつきます。

どんぐり問題は難しすぎるし、あんなのできなくていいじゃないというなら
教科書の問題を絵図で描いてわかる、というところからでもいいと思います。
どんぐり問題のようなおもしろさはなくても、わかるからおもしろい、
という体験ならできるはずです。
公立小学校の算数で苦労している子こそ、基本パターンの反復ではなくて、
絵図を自分で描いて納得する、考える学習をしてほしいと思います。

つづきます。


どんぐり倶楽部の環境設定ってどうなの?

どんぐり倶楽部の環境設定とは?、のつづきです。

子どもの成長に環境がまったく影響を与えないと考える人はいませんよね。
では、どういう環境がよいのか
という点について、どんぐり倶楽部の主張は異色です。

えっ?という内容もあるかもしれませんが、どんぐりの環境設定基準にあわせると
とても良い影響が出る子がいるのは確かです。
のんびりタイプの子を急がせて育て、今困った事態が起きている方には特におススメです。
良いかもしれない、と感じるなら、取り組んでみてほしいと思います。

とはいえ、半信半疑の人や、
この部分は違うんじゃないかと感じる人、
良い気はするけど実践は難しいと感じる人に対して
頭ごなしに、やらないとバカ、といった風に告げることには疑問を感じます。

子どもに対して、あれほど、本人が納得して進めることを大切と考える糸山先生が
大人には、わかんないなら、ない頭使おうとしないで言う通りにしろ、みたいなことに
どうしてなってしまうのか、正直困惑してしまいます。

同時に、そういう伝え方をすることで、どんぐり理論の良いところが
広まりにくくてもったいないなぁと感じます。

つづきます。