九九が言える子はかけ算がわかっている?

小学校では、2年生でかけ算、九九を習います。
たいていの子は、早く九九の暗唱テストに合格しようとがんばります。

クラスで1番だった、2番だった、などと嬉しそうな子もいます。
なかなか覚えられなくて苦労する子もいます。

何番目でもいいし、続ければできるようになるのだから、変な劣等感や優越感を持たずに
すまないものかなぁと思います。

さて、九九の暗唱ができた子は、その時点でかけ算を自在に使えるのでしょうか。
そうとは限りません。

例えば、文章題の中に

・ネコがボールを3つずつ持っている

・ネコは5匹いる

・ボールは全部でいくつあるか

といった記述があれば、かけ算を習った子なら当然、3×5とするもの、と思いませんか。

そうでもないのです。
教科書に載っているような、いわゆるふつうの文章題では、かけ算を使う子でも、です。

どんぐり倶楽部の文章題の場合、情景描写が豊富だったり、修飾関係が複雑だったりして、上記のような数の構造を子どもがパッとつかみ取れるとは限りません。

子どもたちは、その場面を想像し、実際にネコがいてボールを持って遊んでいる絵を描きます。

てんでバラバラにネコがボールを転がす絵を描く子もいれば
整列したネコの横に3つずつボールを並べて描く子もいます。

後者なら、3×5とすると思いますか。
そうとも限らないのです。

わかる、って、そんなに簡単なことではないようです。
綺麗な形で説明されたらすぐに納得して使いこなせるとは限らないのです。

学校で、かけ算学習真っ最中、つまり、かけ算習いたての子たち。

3+3=6
6+3=9
9+3=…

という風に、3のかたまりを順番に足していき、最終的に15にたどりつくことが多いです。

そのようなことを何度も繰り返した後で、ある日突然、同じような絵を描いて
かけ算をし始めます。

本当に納得してかけ算をつかんだんだなぁ、と、こちらはハッとするのですが
本人はいたってふつう、何かを超えたとも思っていなさそうな様子だったりします。

もちろん、九九の暗唱は大切です。
※半分で十分ですけど、その話はどんぐり理論の中でもおもしろい部分なので、また今度詳しく。

九九が完璧だからといって、かけ算がわかっているわけではないので
そこで安心してしまわず、絵を描いてわかる、を目指したいですね
というお話でした。


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