月別アーカイブ: 2016年5月

保護者が環境設定に賛同できない パターン1

どんぐり倶楽部の環境設定とは?
どんぐり倶楽部の環境設定ってどうなの?
のつづきです。

どんぐり式学習ではなくパターン暗記&反復学習を選ぶのは
保護者が環境設定に賛同できないから、という場合
ざっくりわけると2つの理由があるように感じます。

1)無理
理想かもしれないけど、うちは無理だわ、という場合。どんぐりは厳しい、ともいう。
どんぐり倶楽部がいう賢さは求めないということも多い。

2)間違っている
学習や習い事を制限するのは子どものためにならないと考える。どんぐりは甘い、という。

同じものなのに、正反対の批判があるのが興味深いところです。

さて、賛同できないからやらない、と決めている方は、このブログを読まないと思うので
賛同できないとは思いつつ、どんぐり式学習が気になるという方に、この記事は書いています。

まずは、1)無理 のほうから。
「どんぐりの環境設定なんてやってらんないし、
うちは算数の基本問題だけできればいいから暗記と反復で」
となってしまうのは残念です。

環境設定が万全でなくても
絵図を描いてゆっくり考える方法をとる方がいいと思うのです。
どんぐり式ではなく、絵図方式、と考えてもらってもいいです。

環境設定なくしてはどんぐり式ではなく
どんぐり倶楽部のいう最高の状態にはならないとしても、
(最高の状態もモヤモヤワードなんですが、またの機会に)
大それたことは目指していません、普通でいいですという家庭でも
同じような問題が並んだプリントを繰り返す練習じゃなくて
実感して絵図を描いてわかる練習のほうがよくないでしょうか。

環境は一切変えずに、問題を与えておけば、
今まで勉強を嫌がっていた子どもが楽しく考え出す
というのはそれこそ無理ですが、
絵にするってどういうことか
お手本を見せて、一緒に描いて、一人で描けるように
という風に、少しずつ力をつけていくことは
ひたすら計算練習をするよりも、意味のあることだと思います。
基本問題だって、そのほうが忘れずにできる力がつきます。

どんぐり問題は難しすぎるし、あんなのできなくていいじゃないというなら
教科書の問題を絵図で描いてわかる、というところからでもいいと思います。
どんぐり問題のようなおもしろさはなくても、わかるからおもしろい、
という体験ならできるはずです。
公立小学校の算数で苦労している子こそ、基本パターンの反復ではなくて、
絵図を自分で描いて納得する、考える学習をしてほしいと思います。

つづきます。


どんぐり倶楽部の環境設定ってどうなの?

どんぐり倶楽部の環境設定とは?、のつづきです。

子どもの成長に環境がまったく影響を与えないと考える人はいませんよね。
では、どういう環境がよいのか
という点について、どんぐり倶楽部の主張は異色です。

えっ?という内容もあるかもしれませんが、どんぐりの環境設定基準にあわせると
とても良い影響が出る子がいるのは確かです。
のんびりタイプの子を急がせて育て、今困った事態が起きている方には特におススメです。
良いかもしれない、と感じるなら、取り組んでみてほしいと思います。

とはいえ、半信半疑の人や、
この部分は違うんじゃないかと感じる人、
良い気はするけど実践は難しいと感じる人に対して
頭ごなしに、やらないとバカ、といった風に告げることには疑問を感じます。

子どもに対して、あれほど、本人が納得して進めることを大切と考える糸山先生が
大人には、わかんないなら、ない頭使おうとしないで言う通りにしろ、みたいなことに
どうしてなってしまうのか、正直困惑してしまいます。

同時に、そういう伝え方をすることで、どんぐり理論の良いところが
広まりにくくてもったいないなぁと感じます。

つづきます。


教頭先生から見たどんぐり倶楽部協力教室

友人のみこりんがブログで、教室のことを素敵に語ってくれました。
賢者訪問記〜じっくり考え、ゆっくり育つ〜

彼女は小学校の教頭先生です(息子の通う学校ではありませんが)。
いろんな方面からさまざまな要求を突き付けられる学校という場所で、
責任も重く、尋常でない忙しさの中で、
それでも子どもたちひとりひとりを大切に、日々奮闘されています。

そんな彼女の目から見たどんぐり式学習と学校の対比。
興味深い内容でした。

学校教育の問題は根が深いですね。

環境設定の話のつづきはまた明日~


どんぐり倶楽部の環境設定とは?

どんぐり倶楽部の学習では「環境設定」を重視します。

子どもの学力を伸ばしたいなら、その子をとりまく環境を適切に整えなさい
ということです。

それをせずに、どれだけ良い教材を使って、良い学習をしようとしてもダメ
というわけですね。

どんぐり倶楽部の学習というと

独特の算数文章題を
絵を描いて
ノーヒントで考える
答えはおまけ
思考力がつく

といった辺りが目を引くようです。

そうして、どんぐり倶楽部に興味をもち情報収集をすると、わりとすぐ「環境設定」という言葉に出くわすはずです。実はこの「環境設定」がどんぐり式学習の肝であり、賛否両論わかれる大きな理由でもあります。

環境設定については、私自身思うところがありすぎて、なかなか記事にできないでいました。が、そんなことを言っていると、一生書けない気がするので、現時点で伝えらえる範囲で、何回かにわけて書いていきます。

まずは、下記リンクから、どんぐり倶楽部糸山先生の環境設定に関する話をご一読ください。
予め断っておきますが、口調がきついです。
ムカッときても、子どもに対する気持ちが深いゆえの言葉として、毒を割り引いて、その内容だけをいったん受け止めていただけるとよいと思います。

■環境設定は小1の夏までに終える(文責:どんぐり倶楽部)


九九が言える子はかけ算がわかっている?

小学校では、2年生でかけ算、九九を習います。
たいていの子は、早く九九の暗唱テストに合格しようとがんばります。

クラスで1番だった、2番だった、などと嬉しそうな子もいます。
なかなか覚えられなくて苦労する子もいます。

何番目でもいいし、続ければできるようになるのだから、変な劣等感や優越感を持たずに
すまないものかなぁと思います。

さて、九九の暗唱ができた子は、その時点でかけ算を自在に使えるのでしょうか。
そうとは限りません。

例えば、文章題の中に

・ネコがボールを3つずつ持っている

・ネコは5匹いる

・ボールは全部でいくつあるか

といった記述があれば、かけ算を習った子なら当然、3×5とするもの、と思いませんか。

そうでもないのです。
教科書に載っているような、いわゆるふつうの文章題では、かけ算を使う子でも、です。

どんぐり倶楽部の文章題の場合、情景描写が豊富だったり、修飾関係が複雑だったりして、上記のような数の構造を子どもがパッとつかみ取れるとは限りません。

子どもたちは、その場面を想像し、実際にネコがいてボールを持って遊んでいる絵を描きます。

てんでバラバラにネコがボールを転がす絵を描く子もいれば
整列したネコの横に3つずつボールを並べて描く子もいます。

後者なら、3×5とすると思いますか。
そうとも限らないのです。

わかる、って、そんなに簡単なことではないようです。
綺麗な形で説明されたらすぐに納得して使いこなせるとは限らないのです。

学校で、かけ算学習真っ最中、つまり、かけ算習いたての子たち。

3+3=6
6+3=9
9+3=…

という風に、3のかたまりを順番に足していき、最終的に15にたどりつくことが多いです。

そのようなことを何度も繰り返した後で、ある日突然、同じような絵を描いて
かけ算をし始めます。

本当に納得してかけ算をつかんだんだなぁ、と、こちらはハッとするのですが
本人はいたってふつう、何かを超えたとも思っていなさそうな様子だったりします。

もちろん、九九の暗唱は大切です。
※半分で十分ですけど、その話はどんぐり理論の中でもおもしろい部分なので、また今度詳しく。

九九が完璧だからといって、かけ算がわかっているわけではないので
そこで安心してしまわず、絵を描いてわかる、を目指したいですね
というお話でした。