月別アーカイブ: 2016年2月

「オデッセイ」に想う学ぶ事の意味

映画「オデッセイ」、すごく良かったです。
知識と工夫、そしてユーモア。

全部揃うとうまれる、逆境でも諦めない力。

そんな力を持った仲間たちが力を合わせれば、奇跡のような事だって実現するかも?!
知識は、本来

人にひけらかすためでも

テストで人に勝つためでもなく

こういう風に、役にたてるためにあるんですよね。


どんぐり教室「やまぼうし」の方針

どんぐり倶楽部に対するモヤモヤで、どんぐり倶楽部と私は、どんぐり理論に対する見方なり立ち位置なりが少し違う、という話をしました。

でも、これ、悪いこととは思っていません。今は。

実は、糸山先生は、何事も断定して決めてかかっているようにみえるかもしれませんが(えっ?私が思っているだけ?)、実はどんぐり教室の運営に関してはかなり寛容です。

先生の個性もあるので、いろいろあっていい、

というお考えのようです。

この辺りは

ひとりひとり違っていい、ただし人間になってから

(まっとうな人間に育つまでは、なんでもありではない)

という、幼児や子どもの教育に対するポリシーにそっていると思います。

その結果

「え~?ここの教室ってものすごく中学受験色いっぱいだよ?
どんぐりの基本方針とずれてない?」

と、こちらが勝手に心配になるようなところがどんぐり問題を使っていたりもします。

考えさせる良問ですから。

でも、真面目にかっちり問題を解く、という事だけに特化してしまうと

どんぐり問題の本来持っている深い良さ、まで届かないのではないかな、と思ったりもします。

で、うちの教室はというと

それぞれの子どもが持っている興味や関心、物事への関わり方などを活かしつつ

問題を解ききって、答えにたどり着く

という点もそれなりに重視して取り組んでいます。

もちろん、

答えが出ることにこだわらず、考える事自体を楽しめている子

については、こちらも答えにたどり着くことは重視しません。

また、ある程度サポートしても、今はまだ難しすぎるのかも?

という様子が見えるときは、いったんその問題は寝かせて数カ月後に再チャレンジするよう促します。

本来的には、絵を描いて考えている時間自体が大切で、答えはあくまでおまけです。

ではなぜ「答えが出る」ことをそれなりに重視するのか?といえば

子どもや保護者が答えが出ることにこだわっている場合

答えが出ない問題が続く状態で、どんぐりを継続するのが難しい、からです。

ここで、どんぐりの本流からいくと、その意識改革をしないと意味がないから、保護者が我と我が身を振り返って環境設定、となります。

それが王道というか、望ましい姿かもしれないのですが、これを徹底すると、どんぐりできる家庭はごくごく少数になってしまいます。

こういった価値観の転換というのは一朝一夕には進みません。

基本的に保護者の考えや習慣というのは、それなりの歴史を持って確立しているものなので、もともとどんぐり理論に近いものを持っていたり、よっぽどの衝撃を受けないと、そもそも違うと思う、とか、理想かもしれないけどできない、となって終わってしまいがちです。

それが残念なのです。

また、ほとんどの子どもたちは、学校に通っているわけです。

学校という”答えが出ること”を大切にしている環境に毎日通う中で、どうしても「答えを出したい」という気持ちは強くなっていきます。

また、答えを出したいという気持ち自体は「とにかく早く」という意識さえ持たなければ、プラスになりこそすれマイナスとなるものではありません。

そもそも「答えを出したい」という気持ちがさらさらなければ、考えるわけないんです。

そういう子もたまにいます。

問題に出てくるキャラクターや場面をどんどん膨らませてお絵かきに没頭するのみで、算数部分はなかなか手をつけない。

年長~低学年くらいはそれでもいいんですけど。

でも、なぜ算数問題なのか?といえば、理論的思考力も育てたいからなわけで、学年がどれだけあがってもお絵描き部分しか楽しめないのは、これも受験塾とは別方向でもったいない状態です。

まぁ、そんなわけで、

お絵描き部分は大切にしつつ

答えも出したいんだね?

出したいならどうすればいいかな?

という姿勢で、その子の必要に応じてサポートをしています。


どんぐり倶楽部に対するモヤモヤ

2016年度クラスという記事に書いた、「どんぐり倶楽部に対するモヤモヤ」に関して。

モヤモヤの原因をざっくり描くと…

inclusion

どんぐり倶楽部なり糸山先生は「子どものこと、教育のことはすべてわかっていて、全部どんぐり理論の中におさまっている」と、言っているように感じられるのですが、それに対する違和感。

私のイメージはというと「どんぐり理論は素晴らしいけれど、子どものことをすべて説明できるとも限らないし、みんながどんぐりを選ばなければいけないわけでもない」というもの。

どんぐり理論を学んで子育てをしても無駄な子もいる、という意味ではないので、そこは誤解してほしくないのですが。

これだけが真実という考え方には危険性を感じます。

理論そのものが正しい正しくないということを論じたいわけでありません。

唯一正しいと信じこむ事で見えなくなるものがあるのではないか?ということです。

糸山先生や断言するタイプの先生方の言葉の一部は演技だとも思っているので(本当に決めつけているわけではなく、決めつけたように表現することで責任を負うが、常に疑いの視点は残し検証を続ける)、それはそれでいいじゃない、と思う反面

糸山先生に惚れ込み、どんぐりを選んだ人たちが、なんだか「どんぐりは素晴らしい、他はダメ」という方向に流れていったり、周りから、そのように考えているのだろう、と思われてしまうのはもったいないなぁとも思うのです。

実際「どんぐりをやっていてすごくいいと思うのに、周りの人には言えない」という話もよく聞きます。

そりゃ~広まらないだろう、と思うわけです。

「○○だけがいい」と思う人が現れる現象はどの教育方法でも起こる事なので気にしなきゃいい、というのが基本スタンスなのですが、自分がどんぐりの教室をしている以上、ここではっきり自分の考えを書いておこうと思います。

どんぐり理論は素晴らしい

どんぐり理論をうまく実践できれば、子どもが幸せに生きる可能性が高まる

どんぐり式教育がもっともっと広まってほしい

けれども

どんぐり理論を意識的に実践しなければヒトがまともに育たないという話ではない

どんぐりの環境設定をフルコミットしない保護者はダメな人ということでもない

どんぐり以外で育てられた子は可哀想な存在とするのはおかしな偏見である

という考えのもと、どんぐりの教室を開いています。

準拠教室ではなく協力教室なのはそういう理由です。


2016年度クラス

どんぐり教室を始めてもうすぐ丸4年です。

ずっと安定して楽しく考えられている子、

こちらがびっくりするほど成長してテストの結果としても出ている子、

入塾当初と比べると見違えるように絵図で考えられるようになったけれど、学校の成績にはつながりきらない子

など様々ですが、イメージを使って考える力はどの子も持っているし、続ければ伸びるのだなという事は実感しています。

一方で、私自身がどんぐり倶楽部のあり方に疑問を感じる点もあり、自分の中の葛藤を消化しきれなかったため、ブログの更新はできないでいました。

その辺りのモヤモヤはおいおい記事にしていくとして、これからは気持ちも新たに「どんぐり方式で学ぶ」という事をもっと広く伝えていくことにしました。

教室では、良い部分は残しつつ、よりよい学びの場になるよう、新たなチャレンジもしていきます。

1)就学準備クラス
幼稚園、保育園の年長さん対象のクラスを、今年も募集します。
年長スタートは、やはり良いです。

就学前に始めると、最初から抵抗のない子はもちろんの事、始めは絵を描くのが嫌だったり、考えるのが嫌だった子でも、楽しく考えられるようになりやすいです。知らない言葉に出会った時にどうするのか?という事も一緒に学んでいけますし、始めるには一番良い時期だと思います。

もちろん、環境設定が悪くなければいつ始めてもOKですし、環境設定が万全ならどんぐり問題がなくても何の問題もない、というのが私の考えですが、環境になんらかの課題がある事も多い現代、このクラスは積極的に推していきます。

2)どんぐり式算数クラス(新規開講)
学校の授業がわかならい事で自信を喪失し、どんぐり問題を楽しめない子向けに、学校の勉強をどんぐり式学習で学びなおすクラスを新しく開きます。

今までは、学校の勉強での疑問点がある時は、どんぐりレッスンの時に質問を受け、解説していました。この方法の場合、算数に苦手意識が強い子の場合、どんぐり問題の取り組みも疑問点の理解も中途半端になってしまいがちです。「とにかく算数が苦手」「難しい問題なんていいから、学校の算数をわかるようになりたい」という気持ちが強い場合、まずはこちらのクラスで「絵で考えるとはどういうことか?」を一緒に学んでみてはいかがでしょう?

3)レッスン時間と料金の変更
レッスン時間を45分に変更します。
教室に来て少しお喋りしたり遊んだりして落ち着いてから問題へ移れるよう、小学生には長めの1時間としていたのですが、すぐ問題にとりかかる子がほとんどでした。そのため最後のほうは、問題が終わって遊んでいたり、問題に取り組んではいるものの集中力が途切れ気味、だったり。。。

実は「問題が終わっている」については、想定内だったのですが、あえて長めの時間設定としていたのは、どんぐり問題が終わってからの遊びの時間を膨らませる事も目指していたからです。特に低学年は、1~2問を30~45分かけてじっくり取り組む事とあわせて、頭を使いつつ楽しく遊ぶという事もよりよい学びとなるとの考えから、どんぐり問題が終わった後、みんなでモノを作ったり実験をしたりという取り組みを行っていました。実際、最後の遊びがある事でとても上手くまわるクラスもあったので、続けたい気持ちもあったのですが、子どもたちは各々問題に取り組む時間も集中度も違うので、メンバーの組み合わせによってはなかなか難しい、というのが実情です。教室にはどんぐり問題に取り組みにくる、という意識づけをより明確にしたいと思います。

どんぐりレッスンの核となる部分は変わらないのですが、時間変更に伴い料金も若干下げて通いやすいお値段としました。

以上が、2016年度の新方針です。
レッスンの詳細については、別記事で投稿します。