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どんぐり倶楽部の肝

どんぐり倶楽部の教育目標(『絶対学力』あとがき)が読めるページを見つけました。

Q29.どんぐり倶楽部の教育目標って何?

とてもよい文章ですので、ぜひ全てを読んでいただきたいのですが、特に共感するところをを引用しますね。

「子ども達に、鋭い観察力と深い洞察力を身につけてもらいたいと思っています。」

「自分自身で判断基準を創り出すことができると 人生は一気に 素敵なもの・有意義なものになります。」

同感です。

最近感じているのは、どんぐり倶楽部の肝は、視(思)考力ではなく、感味力、つまり深く味わう力ではないか?ということです。

視(思)考力とは、文字とイメージを自由に行き来して、イメージを動かして考える力のことを指します。

この力は非常に大切で、世の中に出てからはもちろん、受験や各種試験にも確実に効きます。

理解力がある、考えが深い、といわれる人は、みなこの能力に秀でているはずです。

どんぐり倶楽部の良質の算数文章題は、この「視(思)考力が伸びる」ことを目標に取り入れる方が多いとおもいますし、私自身、当初息子の学習にこの問題を取り入れたのは、視(思)考力UPが目的でした。

が、視(思)考力というのは、どんぐりの文章題でなくてもつけられます。

というより、遊びや日常生活の中で、視(思)考力をつけられないような状況で、どんぐりの文章題だけやっても、多分ムダです。

生活の中で培った体験を、紙と鉛筆さえあれば再現できるように練習することを通して、子どもが持っている視(思)考力を、学校の勉強や人生の問題に活かす方法を学べるのが、どんぐりの文章題です。

この各自が持っている視(思)考力を学習等に転換する方法は、まぁ、他にもいろいろあるわけです。

ここで重要なポイントは、

自分の感情や感性を育てている段階の子ども(小学卒業まで)に関しては、感情や感性を殺す方向の働きかけをせずに、視(思)考力UPをサポートする必要がある

ということです。

たとえ視(思)考力がついても、犯罪者になったり、精神を病んだり、人生を楽しめなくなっては意味がありません。

どんぐり倶楽部が文章題を解く以前の問題として、生活全般にわたって細かい指定をしたりするのも、一つ一つの問題を楽しめるように、じっくり取り組めるように作っているのも、「心を殺さないで育てる」ということを大切にしているからです。

私は、子どもたちに、頭はいいけれど心のない人にも、善良だけれど自分では何も考えられない人にもなってほしくありません。

自分の頭で考えられる幸せな人になってほしいと思っています。

そのために、いっぱい人と自然と遊んで、主体的に日常生活を過ごして、視(思)考力と判断力を育てるのがベストだ考えています。


めっちゃ難しくて、めっちゃおもしろい!

「めっちゃ難しくて、めっちゃおもしろかった!」

どんぐり問題をといていたある子の台詞です。

最初、問題を読んだ時は、どう解いたらいいか???だったのが

ひとつずつ絵を描いていって、考えたら(絵をつけくわえたら)解けた。

しかもすっきりと=心から納得して。

付け加えると、「???」の状態で、絵を描いている間もずっと楽しそうでした。

どんぐり当初は、一目で式が浮かばない問題だと泣いたり怒ったりしていたのが嘘のようです。

分からないことと取り組んで、自分の力を使ってときほぐせたのですよね。

こういう時、子どもは本当によい顔をします(多分、大人も)。

そして、勉強って本来、そういうものだと思うのです。

知識を詰め込むだけ詰め込んで、一問一答マシーンを作っても、コンピューターには勝てません。

※ 知識をつけることについて、全否定しているわけではありませんよ。でも長くなるので、その件はまた。。。

子どもたちには、考える手立てを身につけてほしいですよね。

そういう意味で、どんぐり問題は本当に良いです。

全ての子どもにどんぐり問題が必須とは思っていませんが、単純計算問題やパターン暗記問題を反復したり、先取りしたりするくらいなら、どんぐり問題とじっくり取り組むほうが確実に子どもは伸びる!というのは、確信できました。

もちろん、私自身が全ての問題をといて、これはいいだろう、と思ったから教室で取り入れることにしたのですが、実際に子どもたちが問題に取り組む様子や、成長する様子を見てわかったことがたくさんあります。

予想以上に効果的というか…

子どもってほんとにすごい。

どんぐり問題は、そういった子どもの力をうまく引き出してくれるのですね。