月別アーカイブ: 2012年7月

セフルエスティーム(自己肯定感)の育て方

親が誉めていれば自己肯定感は高まるの?で、むやみに褒めることへの懸念を書きました。

その後

『アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方』 星一郎著

という本を読んでいたら、私が感じていたことを分かりやすくまとめてくれていたので、要約して紹介しますね。

ここでいう自信とはセルフエスティーム(自己肯定感)のことです。セルフエスティームは「自分の存在に対する、揺るぎない安心感」で、失敗しても弱点があっても、なんとかやっていける、といった気持ちです。

一方、プライドは、「人より優れている」という他人との比較の上になりたっているもので、プライドのあることに関して自分より上の人に出会っただけで簡単にくじけてしまうようなものです。

人は比較をしてしまうものです。

プライドを持つことが全部ダメということではないのですが、セルフエスティームのない状態でのプライドは、心が壊れやすくとても危ういものだと思います。

そんなことを望んで子どもを褒める方はいませんよね。

では、どうするのがよいのでしょう?

例えば、子どもが100点の答案を持ち帰ったときを考えてみましょう。

1) すごい!100点をとるなんてえらい子ね!がんばったね。

2) すごい、ずっと書取がんばってたものね。よかったね。お母さんも嬉しい。

とうい二つの褒め方であれば、1)は×で、2)は○となります。

1)の何が問題かといえば「えらい子」という表現です。

100点をとったことと「えらい子」という人格は本来無関係であるということです。

2)は行為を褒め、純粋に喜んでいるだけなので、「100点をとった自分がいい子」といった誤解を生み出しにくいのです。

先日の記事で書いた条件付承認の話がこれにあたります。

○○だからいい子、価値がある、ということではなく、子どもは親にとってかけがえのない存在であり、今やった行為の一つ一つがいい悪い、ということと、子どもの存在価値とはイコールではないのです。

アドラー心理学も、人格ではなく行為に焦点をあてるそうです。

褒める時も焦点は行為に、叱る場合でも、人格は受け止めたうえで、そうであっても、今やったことは悪い、と行為を批判するのですね。

褒めるというと上から目線の評価、になってしまいがちですが、

子どもの努力が何らかの形で実ったことを一緒に喜ぶ、といったやり方なら、褒めたことが悪影響、といった残念なことはあまり起こらないのではないでしょうか。

「褒め育て」にも落とし穴があります。

ドクロ 親子の間に主従関係を生み出しやすい

※親が見たある基準に照らして子ども評価しているという点が、子どもの自立を妨げる。

ドクロ 褒められることが、子どもの行動規範になってしまう

※褒められても褒められなくても正しいと感じることをするべきなのに、褒められることが目的になると、褒めてくれる人がいないところでは正しいだろうことをしない、褒められていないと不安になる、といった麻薬的な存在になってしまう。

褒めるとるは両極のようで評価するという根っこは同じです。

褒めも叱りもしない「勇気づけの子育て」が自信をはぐくみます。

クローバー 失敗しそうな時でも、親が先回りせずあえて失敗させる。

クローバー 失敗してしまったら、フォローして勇気付ける

失敗しても大丈夫だということを、実体験を通して伝えることが大切です。

褒めるもほどほどに

子どもを信頼して任せる、

※成功すると信頼するのではなく、失敗しても立ち直ると信頼する

任せてみたら、思わぬ結果になってしまった時に、励ます、

そういう接し方をしていきたいものですね。


成績をあげたい中学生にとって大切なこと

もうすぐ夏休み。

みなさん、そろそろ成績表を手にしている頃でしょうか?

さて、中学での5段階評価で3と4と5の違いって何でしょう?

一概には言えないのですが、ケアレスミスの量、であることが往々にしてあります。

成績が3以上なら、基本的な部分、大切な部分は分かっているし、理解力もある場合が多いです。

でも、なぜかテストでの高得点に結びつかない、ということがあります。

こういう場合、学んだことの理解度、という意味では、充分合格点をあげたいところです。

ただ、テストというものは、正確さも求められます。

かなり難しい文章題を理解して、問われていることの内容を把握しても、簡単な計算ミスひとつで×となってしまいますよね。

この仕組みがどれだけ腑に落ちて、対策をたてられるか?

ということは、中学生にとってとても大切です。

小学校時代は、ある意味、理解していればよいのです。

でも、中学生になった時点で、この意識を切り替えて、ケアレスミスと向き合えるようになると、努力が得点に結びつきやすくなります。

ケアレスミス、と一口に言っても、その内容はいろいろです。

自分がどういうところで間違えやすいのか?を、日々の学習で把握し、定期テストや入試などの、ここぞという時に、極力間違いを減らす、ということを目指しましょう。

試しに、定期テストの結果などを並べて、ケアレスミスが全て正解だったら何点になるのか?を計算してみると、ケアレスミスを軽く考えるのがいかにもったいないことか分かると思います。

人間は間違うものですし、どれだけ注意してもなかなかゼロにはなりませんが、工夫を続けることで確実に減っていくのも確かです。