月別アーカイブ: 2012年4月

ソーラークッカー体験

ソーラークッカーってご存知でしょうか?

「太陽光を集め、食材を加熱調理する」というものです。

タイプはいろいろあるようなのですが、上記リンク先の商品は段ボールでできているというシンプルな品。

3月くらいに知って、興味津々。買おうかな~と思いつつ後回しにしていたのですが、先日、また買おうかな~とサイトを見にいったら、なんとモニター募集をしているではないですか!

ダメもとで応募したら、当たりましたクラッカー

モニターなので、結果をレポートするのがお約束。

子どもと理科を楽しむにはよいものだと思ったので、こちらのブログでご報告することにします。

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今日は、雲ひとつない青空で、絶好のソーラークッカー日和アップ


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晴れ 晴れ

晴れ 気温:25度

晴れ メニュー:巣ごもり卵

晴れ 材料:キャベツ、豚肉、卵

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初挑戦なので、簡単そうなもの、と思って、Cookpadの巣ごもり卵のレシピを選びました。

ベーコンなかったので、豚肉ですが…

で、肝心のソーラークッカー。

こういう段ボールにキラキラ反射するシートがはってあって

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組み立てるとこんなものができあがります。

 

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調理したのはこれ。

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調理器具は熱を集めるために黒、と決まっているそうなので、黒の土鍋を使いました。

食器に黒テープでもよいそうなのですが、家族全員の分が一度にできなきゃ使いたくならないぞ!と、難易度の高いデカイ容器で。

 

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風除けのため透明な袋に入れます。

ほんとは、袋と調理器具は触れてはいけない、とのことなのですが、モニターセットに入っていた袋には、土鍋は入らず、家にあった最大の透明袋が↑だったので、強行しました。

思いっきり側面があたってますね。こういう所から温度が下がってしまうそうです。

セッティングしたところ。キラキラかなり反射するので、写真を撮るのが難しいあせる

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待つこと30分…

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まだ煮えない…

レシピでは30分~1時間で完成とあったので、量が多い分時間はかかるだろうとは思ったものの、念のため30分であけてみましたが、さっぱりでした。

お肉のふちが少し煮えたかな~という程度。

以後、30分毎に、まだ煮えない、を繰り返し、2時間半後の状態がこちら。

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ん~、微妙な煮え具合…

もう少しがんばろうかとも思ったのですが、腹減りに勝てず、ここまでとしました。

やっぱり風除けがしっかりできないと、なかなか煮えないようです。

鍋は手で触れない程度には熱くなっているし、袋の中は湯気がいっぱい。

蓋を開けると毎回よい匂いもしてたのですが(肉は早い段階で煮えてたから?)、卵はなかなかですね。

いろいろ反省点はありつつも、美味しくいただきました。

 

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次回はもっと大きな透明袋を用意して、チャレンジしようと思います。

晴れ 調理場所:三重県

晴れ 調理時間:2時間30分(AM11:30~PM2:00)


なぜ「良質の」算数文章題なのか?

どんぐり倶楽部では「定型の文章題は計算問題と同じ」と考えます。

「定型の文章題」というのは「あわせていくつ」「ちがいはいくつ」といった典型的な問題のことです。

実は、こういう決まりきった型の問題というのは、文章題であっても考える必要がありません。

1年生が 「『あわせて』だからたし算だね♪」といったことをつぶやきながら解いている姿をよく見かけますが、

文章の意味を理解して、どういう計算かを考えているわけではなく、言葉の一部に反応して解いている可能性があります(もちろん、理解している場合もあります)。

新しい概念を学んだばかりの子どもたちに、そういった典型的な問題を解いてもらうのは、悪いことでありません。ただ、それが解けたからといって、子どもたちが概念を理解できているとは限らないのです。

「『あわせて』だからたし算だね♪」は間違いではないし、「一緒にしてしまう」イメージが伴った上で、こう発言していて、「あわせて」以外の文章もひとつひとつ意味を確認して解いているなら、何も問題はありません。

「あわせて」とか「みんなで」という言葉だけで判別している子というのは

あかいカメと しろいカメが います。

あかいカメは しろいカメより 6ぴき おおいです。

いま、かぞえたら、あかいカメは 8ひき でした。

では、みんなで カメは なんびき いるのでしょう。

~『どんぐり倶楽部頭の健康診断』より~

という問題で、みんなで」だから6+8といったことを平気でしてしまいます。

頭の3文はカメと色と数字くらいの印象で、内容はスルーしてしまっているのです。

どんぐりの文章題というのは、ひとつのことばで解き方の方向性を判別できるようにはなっていません。

1文1文を確認して、イメージ化しないと、解けないのです。

上の問題を、絵を描かずに頭で考えると、大人でも即答できるとは限りませんが、絵に描いてみて、この状態がわからないということはまずないと思います。

カメの問題くらいだと、頭の中のイメージ処理が得意な人の場合、ぱっと答えが出ることもありますが、6年生くらいの複雑な問題を頭の中のイメージ操作だけで解けるのは相当イメージ処理能力が優れている人に限られます。

ガウディなんかは、もっと複雑なイメージ操作を楽々できたようですが、そこまでの能力が万人に必要なわけではありません。

得意、不得意と関係なく、誰でも扱えるようになる方法、というのが、絵図にすることなのです。

「絵図にしないと解けない」のが、どんぐり問題の優れているところだと思います。


子どもを理科好きに育てる本

『子どもを理科好きに育てる本』 中野不二男

タイトルからの予想に反して、科学好き、モノ作り好きのお父さんのウンチク本、でした。

こういうコダワリおじさんの話、好きです。

これだけ、お父さんが理科好きで探究心旺盛なら、子どもも好きになる可能性は高いだろうな~という印象。

娘さんの自由研究の掘り下げ方など、ほほ~と関心してしまいました。

著者からのアドバイスは

クローバー ナショナルジオグラフィックスなどの科学雑誌で、子どもでもおもしろそうなページをさりげなく開いたままで放置する。

クローバー 親が子どものそばで、楽しそうにいろいろ作ってみる(日曜大工、プラモデル、電子工作など)

クローバー 自分が文系か理系かなど気にせずトライしてみよ

クローバー わからないことは大人も一緒に不思議がる、おもしろがる

クローバー 博物館、科学館などに行って大人も一緒に(ここ重要)楽しむ

などなど盛りだくさん。

もっといろいろあるのですが、大切なのは

合格子どもに理科好きになってほしければ、大人がまず楽しもう

合格その際に、知識が多いか少ないかなど気にする必要はない

ということですね。

これはホントにそうだと思います。

親が心から楽しんでやっていることや日常的に自然とやっていることは、子どもも自然と興味を持つ可能性は高いです。

私もDIYで家の内装や、物置つくりなどをしますが、これは確実に父の影響です。

実家の手作りの棚などを今見ると、ワイルドというか「使えれば見た目なんてどうだっていい!」という気持ちがありありとした、作品というのもはばかられるような品々なのですが汗

ただ、なんとなく物置なんかは自分で建てられる、家の中のものが壊れたら直せるところまでは直す、そういうものだと思っていました。

みんなが物置つくらなきゃ、という話ではなくて。

対象が何であれ、子どもにやってほしいな~ということは、自分の腕前など気にせずやってみると子どもも好きになったり興味をもつ可能性は高い、逆に、自分はやりたくないけど、役にたちそうだから子どもにはやってほしい、という気持ちで関わる場合、いろいろ問題が起きやすいという意味です。

数学や科学については、大切だとは思うけれど、私はとてもとても…という反応をされる方は多いですね。

でも、親が百科事典に載っているようなことを、とうとうと説明する必要はありません。

子どもも別にそんなことは望んでいません。

子どもが親の自分にもわからないことを質問してきた時に、なんだろう?不思議だね、おもしろいね、といった気持ちで話すだけでも、子どもの好奇心は育っていくと思うのです。


たかが計算、されど計算

計算のスピードは速ければよいというものではありません。

では、逆に遅ければ安心なのでしょうか?

それもなんか違いますよね。

計算に関して大切なことは

・ イメージが伴っているか?

・ 焦って解いていないか?

です。

イメージが伴っている状態というのは、タイルでも指でもおはじきでも何でもよいけれど、具体的なモノの操作が画像で頭に浮かべられるか?ということです。

6+7=13 と言ったときに

「○○○○○ ○」 + 「○○○○○ ○○」 =

「○○○○○ ○○○○○ / ○ ○○」 といったことがイメージできているか?が大切で

「ろくたすななはじゅうさん」という音を覚えて、それを高速化するのは無駄なだけでなく危険です。

イメージ操作は慣れれば高速です。

計算が速いのが、イメージ操作に慣れた結果であれば、それは喜ばしいことだけれど、音の丸暗記がスピードアップした結果であれば、全くよくありません。

逆にいえば、あまりにも計算が遅い場合も、イメージ操作が上手くいってない可能性があります。

頭の中に画像が浮かばないで、数をひとつひとつ数えていたりすると、毎回とても時間がかかってしまいます。

最初は数えて確認していいのですが、それがずっと続くということは、数の概念をイメージ化できていないということなので、数の世界を操るにはとても不便です。

 

・焦って解いていないか?

については、お分かりかとは思いますが、大人でも、慌てたり焦ったりした直後に、ものごとをゆっくり考えるのは難しいですよね。

子どもは尚のこと。

慌てることで、思考停止に陥りやすくなります。

考えずに、超高速で暗記したことをアウトプットすることが学習だと思ってしまう危険性もあります。

慌てて慌ててスピードアップ、ではなく、イメージ操作を自然にできるようにして、適切なスピードで計算できるのが理想です。

適切な、というのは、計算の途中でかたまってしまうのではなく

その子なりのテンポで、とん、とんと進んでいく感じです。

このことはどんぐりの糸山先生も著書で書かれていますが、テンポは、その子の個性なので、それを無理矢理変えようとしても変わりません。

計算はもちろん基礎基本です。

ただし、それだけ極端に習熟しても、算数・数学ができるようになるわけではありません。

以上を抑えた上で、最低限の計算力を身に付けるには、大量の問題は必要ない、ということです。

少しでよいので、ゆっくりしっかりイメージ化しましょう。


どんぐり倶楽部が大切にしている思考力

どんぐり倶楽部は「思考力養成」をうたっています。

思考力がつく方法は、どんぐりに限らず、いろんな場で提案されていますね。

その中には、なるほど~と思うものもあれば、それはどうなのだ?というものもあります。

そんな中、どんぐり倶楽部の糸山さんの話の中で、「ほんと大切だよなぁ」と思うことのひとつが

感味力(感じ味わう力) 

です。

思考力というとまず、論理的に筋道をたててものを考える力、が浮かぶと思います。

こういう力は、算数・数学の問題を解くことでも伸びるし、どんぐり以外の学習法でもよくとりあげられます。

でも、人が何かを考えて決める際、何を根拠にするかといえば感情です。

「感情で決めたことにあう理論を探す」というのが、人が自然にしていることです。

そのため、どんなに理論を組み立てる力がある人でも、最終的な判断が「なんでそうなるの?」と思えることはあるのです。

単なる価値観の相違、ですむことならよいのですが、「人としてそれはやってはいけないでしょう?」と世間一般で思われていることを、「別にいいじゃん?」と考えてしまうというのは、やはり困りものです。

どんぐり倶楽部が大切にしているのは

人間らしい判断力を含む思考力」。

人間らしい判断というのは、こういうことは嫌だなぁ、こういうことすると気持ちがいいなぁ、という感覚なので、理論とは別のところにあります。

どんぐり倶楽部の文章題を解く際、「かたつむり」は、「かたつむり」として、できるだけ詳しく描くことを推奨しています。

目の前の問題を解く、というためだけなら、かたつむりだろうが、熊だろうが、○とか□で構わないのです。

文章題を解くのに具体的に書くなんてダメ、という指導をする手法もありますね。

速く正確に解く、という点だけをみれば、そちらが正しいです。

高校入試目前、合格を目指す中3生が、文章題を解くためにカタツムリを美しく描き込んでいたら、誰でも止めますよね。

でも、心を育てている段階の幼い子にとって、かたつむりを無機質な〇で書かなければダメ、と言われることはやはりマイナスです。

かたつむりは、その子独自のかたつむりとして描かれているほうがいいし、そうやって楽しく絵を描き込むことで育っていくものがあるのです。

ですから、年齢が低ければ低いほど、楽しく詳しく絵を描くことを大切にします。

自分の心が動くポイントをたくさん見つけることが大切です。

詳しく描くことで、思考回路自体も増えます。

心が動く場面を描いていると、現実との関わりの中で考えます。

すると、生き物の数を問われているのに0.3人などといった答えが出たら、何かがおかしいと感じられます。

一般的な算数の学習では、上記のような「ありえない答え」を平気で書く子どもも少なくないのですが、それは算数を自分の日常とは関係のない机上のクイズか何かのように捉えているからそうなるのです。

丁寧に想像力を働かせて書くことは、いいことづくめなのですよ。