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モンテッソーリ教育に関する誤解

モンテッソーリ教育、と聞いて、みなさんイメージされるのはどういうものでしょうか?

なかには、早期知的教育、英才教育の一種だと思われている方もいらっしゃるのでは?

実は、きちんと学ぶ前の私自身が、そういったイメージでモンテッソーリ教育を見ていました。

加えて、親にも子にも厳しい先生、外遊びは軽視

といった、マイナスな印象を多くもっていたのです。

なぜそういう印象を持つにいたったか?

はっきりしたことは分かりませんが、実際、上に書いたような教室は存在します。

詳細はともかくとして「モンテッソーリ教育なら頭がよくなる」といった宣伝文句を使っているところもちらほら見受けます。

でも違うのです。

モンテッソーリ教育の目的は、頭をよくすることではないのです。

上記のような教室は、モンテッソーリ教育を誤って解釈されているのでは?と思います。

良質なモンテッソーリ園やモンテッソーリ教育関係者の方たちが、よく言われるのは

「子どもの自立をサポートする」

ということです。

もっと言うと、子どもの心にも関わる教育なのです。

モンテッソーリ教育を受けた子どもの特徴として

・ 心が落ち着く

・ 人に対する思いやりがふえる

などといった、精神面のプラス要素が多数報告されています。

なぜでしょう?

子どもが、心からやりたいことを、自分で選んで、満足行くまでやりとげる。

教師は、それをサポートする。

これがモンテッソーリ教育の現場で、望まれる姿です。

このように、自分の力で、自分がやりたいことをやりとげた子どもは心底満足します。

深いところから満足感を得た人間は、当然心が落ち着きます。

大人だってそうですよね?

この部分にこそ、モンテッソーリ教育の一番の魅力があると思うのです。

自立(自分のことを自分できること)は、もちろん大切です。

でも、自立だけを目指すなら、小さいうちから、厳しく何でもやらせればよいかもしれません。

ただ、それでは、何でもできる子にはなるかもしれないけれど、心は満たされません。

やらされている感があるからです。

そうではなく、子どもの内部からわき出てくる、やりたい気持ち、成長したいという気持ちを

うまくくみ取り、はぐくむ、それがモンテッソーリ教育の真骨頂です。

それが結果的に、自立につながるわけです。

人間は本来、自立したいのです。

良くなりたいのです。

いろんなことを知りたいのです。

だから、子どもの本来もっている「伸びたい力」を、つぶしてしまわなければ

心も体も、知的な部分も、自然と無理なく伸びていきます。

周りの大人は、それを理解したうえで、必要なサポートを行います。

それがモンテッソーリ教育の基本的な考え方であり、私が惚れ込んだ部分です。


子どもによくなってほしければ、子どもを観察しましょう

モンテッソーリ教育では、どの子どもも

自ら選んだものに集中して取り組み、満足いくまでやり遂げた後、心の状態がよくなる

ということを前提に、子どもと関わっていきます。

ですから、モンテッソーリ教育の教具であっても、今、目の前にいる子どもが

興味を示さないものであれば、その教具はその子どもにとっては、よいものではないわけです。

ここを間違えると、おかしなことになってしまいます。

3歳になったのだから文字に興味を示すはず!

といった、思いこみは禁物です。

年齢はおおよその目安ですし、全ての子どもが全ての事柄にまんべんなく興味を示すわけではありません。

子どもをよく観察して、何に興味をもっているのか?を探ること

が、スタート地点であり、常に気にかけるべきことなのです。

親や教師の、こういうことできたらいいかも?といった下心による働きかけは、けっこうすぐばれて

かえって嫌がられますので、ご注意ください^^: